コンセプト

私は野菜ソムリエの資格と雑穀エキスパートの資格を持っていますが、ベジタリアンではありません。

栄養学を知れば知るほど、魚も肉も必要だと思うからです。野菜をはじめ、Akiko's Kitchenが大切にしている8の食品群を取り入れ、バラエティーに富んだ食材を適量摂取することが、真の健康体につながると考えます。

食材に感謝しつつ手塩に掛けて料理する事が、ご自分やご家族の体と心を健康にし、楽しい団らんに繋がるのではないでしょうか。

そして親から子へと、大切な命と文化が継承される事になると思うのです。

杉山アキコ プロフィール
杉山アキコ photo
Profile
女子美術大学短期大学部(造形学科・衣服デザイン教室)を卒業後、服飾デザイナーとなる。
1985年 家庭製パン研究センターにて中等師範科修了
2011年 雑穀エキスパート・ジュニア野菜ソムリエの資格を取得
2012年 野菜ソムリエの資格を取得
2015年 J.S.A.認定 ワインエキスパートの資格を取得

食通で料理上手な父親の影響を受け、子供の頃からお料理は身近な存在に。
料理好きが高じ赤坂に創作和食の店を開店し、その後レシピ開発の世界に進出。
健康を重視するが、美味しく見た目も美しい料理を得意とする。
2013年6月に"俺たちの料理"の講師を引き受け、それがきっかけとなり伝える大切さ、楽しさを実感する。
2013年12月、8名にお正月料理を伝授し、それが母体となり
2014年1月から“体にやさしい料理”“おもてなし料理”の教室を主宰する。

【毎日の食事に取り入れたい8の食材グループ】


野菜・フルーツ玄米・雑穀海藻類ゴマ・種実
発酵食品魚ときどき肉OIL(不飽和脂肪酸)

1.野菜・フルーツ

1日野菜350g(内緑黄色野菜120g)以上摂取を心掛けてください。
野菜には体の調子を整えるビタミン・ミネラル・食物繊維の他、機能性成分のフィトケミカルが含まれ、脂質代謝、高血圧抑制、がん予防、整腸作用、抗酸化等も期待できます。野菜をふんだんに取り入れることで、他のカロリーが高めの食材が減りダイエット効果に繋がるのもうれしいですね!
栄養価の他にも、野菜やフルーツは、お料理に彩を与えてくれます。切り方や調理方法を変えることで、変化に富んだ楽しい食卓に仕上がります。

2.玄米・雑穀

玄米や雑穀は白米に比べ、食物繊維・ビタミン・ミネラルを多く含み、糖質は総じて低い値です。また、GIが低く血糖値の上昇が緩やかで、中性脂肪が低下し、糖尿病の予防効果が期待できます。
他にもガン、動脈硬化、アレルギー、痴ほう症予防にも雑穀の栄養と機能性が役立つと考えられています。
美容面でも、食物繊維が腸内環境を整え、ポリフェノール・亜鉛・セラミド・アミノ酸によりシミ防止、美白効果、皮膚の柔軟性等の効果が期待できます。

3.海藻類

海藻はローカロリーで脂質が少なく、食物繊維が豊富、カルシウム・鉄・ビタミンB1・B2・カロテノイド等を含み、美容効果、免疫力活性化、がん予防、血圧降下作用が期待できます。
日本人は、昆布・海苔・ワカメを食するので欠乏することが少ないと言われていますが、外食や個食によって変化してきています。積極的に摂取したいものです。

4.ゴマ・種実

ゴマの主成分はリノール酸で、その他タンパク質・食物繊維・鉄分が豊富です。
今注目のゴマリグナンのセサミン・セサミノール等も含まれます。
動脈硬化、高血圧予防、がん予防、抗酸化、肝機能増強、アンチエイジングが期待できます。
他の種実もリノール酸・オレイン酸・αリノレン酸・タンパク質・食物繊維・鉄分等を含み生活習慣病予防やアンチエイジング効果が期待できます。

5.豆

豆類は、タンパク質・ミネラル・ビタミンB群・葉酸などが豊富です。
その他、食物繊維・サポニン・ポリフェノール等が含まれます。
いろいろな豆に興味を持ってほしいです。虎豆やパンダ豆・鞍かけ豆・貝豆・紅絞等模様が美しくお料理が楽しくなります。

6.発酵食品

味噌・酢・ヨーグルト・チーズ・納豆・漬物(ぬか味噌漬け・キムチ等)
微生物の力を借りて食品がもともと持っていた成分が、分解や合成により新たな栄養価が加わり、風味も増し保存性も高まります。
自家製の味噌は風味が素晴らしく塩分を少なく作れ、体にやさしい仕上がりです。
ぬか味噌の浅漬けはビタミンB群と酵素がプラスされた生野菜です。現代に合った保存方法を推奨しています。
は、体の疲労物質を取り除き、酸性に傾きがちな体を中和し、カルシウムの吸収を助け、血糖値の上昇を抑え、血圧を下げる働きがあるとされています。白/赤バルサミコ酢・黒酢・リンゴ酢・シェリービネガー等いろいろなお酢を使ったお料理や保存食を食卓に登場させてほしいです。

7.魚ときどき肉

肉や魚の主成分はタンパク質で、その構成成分のアミノ酸はそれぞれ重要な働きをします。もちろんエネルギー源でもあります。ことに、必須アミノ酸は体内では合成できず、その多くは主に肉・魚・乳製品・豆等に含まれていますが、肉や乳製品を取ることによりアミノ酸バランスが整うことに注目してほしいものです。
魚だけ取っていれば良いのではなく、バランスよく肉も、乳製品も取るのが理想です。
なお、青魚は不飽和脂肪酸のDHA・IPA(オメガ3系脂肪酸)を多く含み、脂質異常、脳卒中、虚血性心疾患、痴ほう症等の予防に効果があるとされ、意識して取り入れたいものです。

8.OIL(不飽和脂肪酸)

オメガ3

エゴマ油・亜麻仁油・シソ油(αリノレン酸を多く含む)
酸化が早く熱に弱い冷蔵庫で保管、生食が良い
アレルギー疾患、高血圧、心疾患、ガン等の予防が期待できます。

オメガ6

紅花油・大豆油・コーン油・ゴマ油(リノール酸を多く含む)
比較的熱に強い
コレステロール低下、動脈硬化予防が期待できます。

オメガ9

オリーブオイル・菜種油・米油(オレイン酸を多く含む)
比較的熱に強い
胃酸の分泌調整、血液中のコレステロール低下が期待できます。

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